私の地元福岡が生んだボクシングWBCフェザー級の世界チャンピオン、越本隆志さんが今月30日(日)に福岡のマリンメッセ福岡で初防衛戦を行います。

越本さんは、実に42戦目の35歳で王者になるという、それまでの輪島功一氏が持つ32歳での王者奪取という日本記録を一気に3歳も超えるという大記録とともに頂点に上り詰めた根性と信念の男です。


僕は恥ずかしながらタイトルマッチが行われることを最近まで知らなかったですが、知ったきっかけは取引先からのファックスでした。


チケットの販売が思わしい状況ではないので、チャンピオン自らがチケットを売らねばならない

越本さんを囲んで有志で激励会を開催するのでご参加下さい




そこに並んでいた言葉は、「チャンピォンになれば全てばら色、ウハウハなんじゃねーの?」といったこちらの勝手なチャンピオン幻想を打ち砕くのに十分でした。歓迎会っつーか、完璧にチケット販促会ですね。

みんなに狙われる立場なんですからこれまで以上の練習を課せられて大変なのは当然としても、世界チャンピオン自らチケットの営業活動とは。

前回の勝利後、防衛戦も福岡でやりたいとおっしゃっていた通り故郷に錦を飾るはずが、現実はかくも厳しいのか。地方の悲哀を久々に感じてしまいました。

K-1やらPRIDEの隆盛の影で、ボクシングという競技自体、ちょっとマニアックな存在になってる感は否めませんけどね・・・。

今日その歓迎会に参加してきましたが、越本さんもいらしてて写真撮影にサイン会にとお客さんへの応対に頑張っておられました。僕も握手してもらい、一緒に写真も写してもらってサインまでいただきましたが、亀田三兄弟と違い、非常に知的で穏やかな印象を受けました。目は鋭いものがありましたが、試合まで3週間を切っている方とは思えないほど落ち着きを感じました。

握手をした手の感触がまだ残っています。ゴツゴツしてるけど暖かい大きな手でした。来る30日午後7時、僕もテレビで一生懸命応援しようと思います。


金欠なんでチケット買ってあげられなかったんですよ・・・。